平成30年おかやまIoTコンソーシアム幹事会・総会を開催致しました

平成30年7月の豪雨により、亡くなられた方々に、謹んでお悔みを申し上げます。
被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、皆様の安全と一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。


 

    日時:平成30年7月6日(金)

       11:00~13:50 幹事会、総会

    場所:岡山ロイヤルホテル

 

 

朝からの大雨により、山陽新幹線が新大阪-岡山間で断続的にストップするなど、公共交通機関に影響が出るなか、当コンソーシアムの幹事会、総会にご出席いただき、ありがとうございました。


平成29年度事業報告(平成29年4月1日~平成30年3月31日)

1.運営基盤

  コンソーシアムの活動の趣旨に賛同する63会員(平成30年3月31日現在)で運営を行った。

2.普及啓発事業

 (1)会議等の開催

  ①第1回幹事会

 平成28年度事業報告及び収支決算並びに、平成29年度事業計画(案)、収支予算(案)について審議し、承認を得た。

 開 催 日:平成29年7月3日

 場 所:倉敷アイビースクエア

②総会

 幹事会に引き続いて総会を開催し、同上議案について審議し、承認を得た。

 開 催 日:平成29年7月3日

 場 所:倉敷アイビースクエア

③第2回幹事会

 各WG活動の中間報告及び今後の計画等の協議に加え、国からの情報提供及び岡山県における地域版IoT推進ラボ取組についてご紹介いただいた。

 開 催 日:平成30年1月22日

 場 所:岡山ロイヤルホテル

     発表1:「宇宙を巡る開発・利用の動向について」

         内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 参事官 山口 修治 氏

     発表2:「おかやまIoT推進ラボについて」

         岡山県産業労働部産業振興課 総括参事 角南 治之 氏

(2)シンポジウムの開催
  開 催 日:平成29年7月3日

場 所:倉敷アイビースクエア

    会長講話:「サイバーファースト」- デジタルとリアルの逆転経済 -

         東京大学大学院 情報理工学系研究科 教授 江﨑 浩 氏

    講  演:「IoTネットワークSIGFOXのご紹介」

         京セラコミュニケーションシステム株式会社

         LPWAソリューション事業部 大植 裕之 氏

3.調査検討事業

 各ワーキンググループが継続的且つ効率的な調査検討を計画し、具体的な取り組みによる活動を実施した。

1)おかやまマラソンWG
     マラソン競技という屋外かつ広域なエリアにおいて、生体情報を対象としたIoT利用の課題や有効性に関し、昨年度に引き続き調査検討を行った。
調査検討フィールドとして、平成29年11月22日に開催された「おかやまマラソン2017」を活用した。             

 【概要】

 ・各ランナーの位置・速度・生体情報(心拍数)等を、スマートフォン経由で、リアルタイムに情報を収集、分析し結果を各ランナーへ身体状況をフィードバックすることにより、ランナーと支援者の安心・安全につながるシステム実験を行った。

 ・持続的運動を行う競技者の残存体力値(元気度)を推定するプログラムをNTT研究所の協力を得て実装し、本部モニターで視覚化しフィードバックに活かした。

 ・今年度の実験では、実験内容や効果等の説明に加え、実験結果をリアルタイムに表示する機会をブース展示の形で設け、ランナーや来訪者に対してアピールするとともに、意見を伺った。また、残存体力推定が妥当かどうかを確認するための新たな試みとして、複数箇所からランナーのリアルタイム映像を中継し客観評価の材料とした。

【結果/課題】

 ・実験端末数16台のうち、完全伝送動作端末は1台で 残りは走行途中に何らかの機能不全が発生した。

 ・13台の端末にはローカルにデータがあり、大会終了後にオフライン分析が可能であった。

 ・生体であり移動体であるデータ採取対象に対して、様々な制約をクリアし、どのように可用性を高めるかが今後の課題である。またデータ取得対象が「人」であることから競技者に対するフィードバック(コミュニケーション)のあり方にも工夫の余地がある。

(2)ツーリズムWG 
     美観地区と児島エリアに訪れた観光客の動態をアプリケーションのインストールに依らない方法で取得し、従来携帯通信キャリアでしか得られることがなかった情報を取得することで、ツーリズムに限らず様々な動態分析等へ活用できるかの調査検討を行った。
今年度については、新たな期間のデータを再度取得し、新たなデータ解析を追加することで、より精度の向上を計った。              

  【概要】

 ・倉敷美観地区8台、児島地区3台のセンサーを設置

 ・平成28年度にコンソーシアムにて購入したセンサーを活用し、データ取得は倉敷市様整備のWiFi基盤を利用させていただいた。

【結果/課題】

 ◇美観地区周辺のイベントは、美観地区への観光客流入を望める。

 ◇児島地区内の回遊は少ない。

 ◇倉敷市商店街を活性化させるだけのポテンシャルはある。

(3)ビッグデータ/オープンデータ解析WG
     上記の「おかやまマラソンWG」および「ツーリズムWG」により取得したデータを活用するための検討を、それぞれのWGと連携して実施した。

【結果/課題】

 ・昨年度と同様にマラソンWGでは、取得したデータ分析の結果をもとに個別ランナーの特性を捉え練習の仕方や留意点を考えるとともに、本番における走り方の工夫をするといった活用につなげた。

 ・ツーリズムWGで取得したデータを使い、他へ応用可能となる手法、ツールについて検討を行った。

4.その他

(1)東大グリーンICTプロジェクトへの参加

  「東大グリーンICTプロジェクト」へ継続参加し、他組織からの有意義な情報収集に努めた。
(2)県内他組織との連携
   システムエンジニアリング岡山(SEO)において、IoTに関する活動が実施されているため、これら県内他団体の活動に参加し情報収集を行った。今後、本コンソーシアムと効果的な連携が可能かどうか検討を行う。

 


平成30年度事業計画(案)(平成30年4月1日~平成31年3月31日)

1.事業の推進方向
   本コンソーシアムの設立目的に資する普及啓発活動や調査検討事業を通じて、会員相互の連携から新たなビジネスの創造や、未来へ向けた様々な課題解決を導くための具体的な活動として、普及啓発及び調査検討事業を継続して行うこととする。
2.普及啓発事業

(1)会議等の開催

  ①幹事会

 平成29年度事業報告及び収支決算並びに、平成30年度事業計画(案)、収支予算(案)について審議する。

 開催日:平成30年7月6日

 場 所:岡山ロイヤルホテル

②総会

 幹事会に引き続いて総会を開催し、同上議案について審議する。

 開催日:平成30年7月6日

 場 所:岡山ロイヤルホテル

(2)シンポジウムの開催
   IoT普及に不可欠なIPv6技術の動向等について普及啓発を行うため、一般財団法人インターネット協会様と共同で「おかやまIoTコンソーシアムシンポジウム2018 / IPv6 Summit in OKAYAMA2018」を開催する。

 開催日:平成30年7月6日

 場 所:岡山ロイヤルホテル

 基調講演1:東京大学大学院情報理工学系研究科 教授 江﨑 浩 氏

・基調講演2:株式会社インターネットイニシアティブ

       MVNO 技術開発部 阪本 裕介 氏

・情報提供セッション:IPv6普及状況

           一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター 佐藤 晋 氏

・情報提供セッション:IPv6 標準化状況

           NTTネットワーク基盤研究所 藤崎 智宏 氏

・パネルディスカッション 「これからのIoT」

 <パネルコーディネーター>

  ◇東京大学大学院情報理工学系研究科 教授

   おかやまIoTコンソーシアム 会長 江崎 浩 氏

 <パネリスト>

  ◇アラクサラネットワークス株式会社/

   インターネット協会IPv6ディプロイメント委員会 新 善文 氏

  ◇NTTネットワーク基盤研究所/

   インターネット協会IPv6ディプロイメント委員会 藤崎 智宏 氏

  ◇総務省総合通信基盤局

   電気通信事業部データ通信課 企画官 高村 信 氏

  ◇一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会 代表理事 荻野 司 氏

3 調査検討事業
   各ワーキンググループ(以下、「WG」という。)が、前年度までの活動を元に新たな目標を設置し、継続的な取り組みを行う。
 実施に際しては、目的及び目標を実現するための計画を策定し、実環境での実験を必要に応じて行うこととする。また、取り纏めた結果は、総会等を通じて報告する。
    (1)おかやまマラソンWG

 2018年11月11日(日)に開催される「おかやまマラソン2018」を調査検討フィールドとして、次のとおり実験を行う。

 ① 実験内容

  昨年度までの調査検討に鑑み、次の改善を目指した取り組みを行う。

  ・データ取得、伝送に関する可用性とフィードバックの確実性の向上。

  ・競技者とのコミュニケーションに関する機能向上、確実性向上。

 ② 実験モニタリング

  ・実験当日、おかやまマラソン協賛企業の展示ブースにおいて、モニタリング及び情報発信を行う。

 ③ 関係団体との協議

  ・実験実施に際し、各種団体と必要に応じて協議を行う。

(2)ツーリズムWG

 これまで実施した方式によるデータ収集及び分析した結果をもとに、より精度が高く他との連携も視野に入れた新たな方式による実験を行う。
なお、データ活用の観点から、実験場所として引き続き倉敷美観地区を選定するとともに、解析はビッグデータ/オープンデータ解析WGと連携して行う。

 ① 新たなデータ取得方法の検討

  ・チャットbotを利用した観光案内サポートによるデータ取得を検討する。

  ・データ活用先(自治体、店舗等)へ対する分析結果フィードバックの観点を含め、観光客の趣向に関して写真データの収集を併せて行う仕組みも検討する。

 ② 広くデータ収集可能な方法の検討

  ・QRコードを用いる等、広くデータ収集可能な方法とすることに加え、密度の高い収集となるよう、協力店舗が参加しやすい工夫を行う。

(3)ビッグデータ/オープンデータ解析WG

 高梁川流域ICT利活用事業(倉敷市委託事業)により倉敷美観地区において設置しているIoT通信デバイス及びIoTセンサー、WiFi関連データから取得できるデータ解析の可視化の推進、活用の多様化を目指す。

 おかやまマラソン及びツーリズムWGと連携し、それぞれのセンサーから取得したデータ解析を引き続き実施する。また、解析においては、専門的な知見を加える必要性もあることから、それを可能とする機関と連携し、有効な解析結果が得られるよう進める。

 ① 人流モリタリング・人感センサーの分析

  ・ 画像情報、人感センサー、WiFi関連データ等から得られるデータの紐付けを行い、美観地区を含む地域における人流モデルの形成を検討する。

 ② おかやまマラソンWGとの連携

  ・ リアルタイム分析が可能となるようなプラットフォームを検討する

  ・ リアルタイム分析の結果をランナーへ適宜フィードバックする仕組みを検討する。

 ③ ツーリズムWG

  ・ 新たな手法により取得する動態データに基づいた解析を実施する

  ・ 解析結果を自治体等の受益者へフィードバックし、データ利活用の需要喚起を行うとともに、ニーズ把握による精度向上を行う。

(4)セキュリティWG

 おかやまマラソン及びツーリズムWGと連携し、データ収集に関するデバイスのセキュリティ対策と、デバイスの多様な接続方式に対応したアクセス制御について検討する。

 ① デバイスのセキュリティ対策

  ・ セキュリティ意識は必要であるが、それによって連携WGの調査検討が進まないという状況は回避しつつ、当面不可欠な対策を連携WGに提示し実装に向けた検討を行う。

  ・ 新たなIoT通信デバイスにおけるセキュリティ対策について検討する。

 ② アクセス制御

  ・ 多様なデバイス間接続方式および低リソースハードでの高速処理について検討する。

4.その他
  (1)新たな調査検討の模索

 現WG以外の新たな調査検討を模索し、本コンソーシアムの活動がさらに有意義なものとなるよう務める。

(2)他組織からの情報収集

 ・「東大グリーンICTプロジェクト」へ継続参加し、県外他組織からの有意義な情報収集が行える環境を整え、本コンソーシアムの活動に引き続き生かすこととする。

 ・県内他組織である「おかやまIoT推進ラボ」及び「システムエンジニアリング岡山(SEO)」の活動に関して情報収集を積極的に行い、岡山の活性化に寄与する連携

 ・協働を含め検討する。